鉄鋼生産における 石炭利用に終止符を
本報告書は、鉄鋼生産における石炭利用の中止を呼びかけます。 石炭を使用した鉄鋼生産がいかに甚大で危険な温室効果ガス排出を引き起こしているかを示し、鉄鋼業の投資と生産について、石炭から転換する絶好の機会を提示します。
本報告書は、鉄鋼生産における石炭利用の中止を呼びかけます。 石炭を使用した鉄鋼生産がいかに甚大で危険な温室効果ガス排出を引き起こしているかを示し、鉄鋼業の投資と生産について、石炭から転換する絶好の機会を提示します。
日本製鉄は本日開催の第102回定時株主総会において、石炭高炉への依存を続け、将来的な経済リスクを抱える同社の脱炭素戦略に対し、地域住民や環境団体から厳しい批判を受けた。
高炉では、生産される鉄源よりも多くの二酸化炭素(CO2)が排出される。高炉-転炉法による鉄鋼生産では、鋼材1tあたり2.3tのCO2が排出される。一部の鉄鋼メーカーは、この高炉由来の排出への対策としてCCS(炭素回収・貯留)の活用を提唱し、将来的に高炉からの排出を削減できると主張している。しかし、その実態を詳しく見ていくと、石炭高炉へのCCS導入は、気候変動対策として求められる水準には遠く及ばず、限られた資金や労力を投じるべき選択肢とは言い難い。
日本製鉄の掲げる海外事業投資を推し進める成長戦略は、同社の姿を根本から変えつつある。同社による US スチールの買収は、近年の世界鉄鋼業界における最も重要な企業変革の一つであり、単なる規模の拡大にとどまらず、地域社会や国際課題である気候変動に対する責任を大きく拡張する転換点だ。